【連載】帰国生の学校選び A to Z 第76回「中学入試で増加する英語や適性検査型の試験」

2017年08月25日
文京女子コラム_650-423

中学入試で増加する英語や適性検査型の試験

英語を入試科目に取り入れる中学校が増えています。首都圏では約30校が導入しており、その半数が2017年度から始めました。その多くがグローバル入試という名称の入試で英語を取り入れ、英語の得意な生徒を確保しようとしています。グローバル入試の英語は、英検準2級(高校レベル)や3級(中学卒業レベル)と同程度の問題を課す学校もあります。小学生にとってはハードルが高いレベルではありますが、この背景には、2020年度の大学入試改革により大学入試センター試験に代わる試験の英語でTOEFLやTOEICなどの外部試験を使うことが検討されていることがあります。つまり、英語の4技能(聞く、話す、読む、書く)の実力アップが必要になるからです。

このため、小学5・6年生で英語が教科化されるのは2020年度からですが、すでに英語を塾などで学習している小学生が増えています。また、グローバル入試を導入している中学校は、ハイレベルの英語教育を実践しています。したがって、グローバル入試は、将来の大学入試を意識している小学生にとっても魅力的なのです。

一方、教科型の試験ではなく、適性検査型の試験を導入する中学校も増えています。これも2020年度の大学入試改革で、より思考力や知識を活用する力を要する出題をすることが検討されていることが背景にあります。

帰国生入試で英語を課す中学校はもともと多かったのですが、国内生対象の入試でも英語が評価されることは、帰国生にとっては朗報です。また、適性検査型の試験も帰国生にとっては教科型より組みしやすいともいえます。海外で中学受験レベルの教科型試験の対策をすることはなかなか大変ですが、グローバル入試や適性検査型の入試の導入で、帰国生の受験対策の負担が軽くなりますし、帰国生入試を実施していない中学校も視野に入り、中学受験がより身近なものになると思われます。

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<執筆者>
丹羽筆人(名古屋国際中学校・高等学校 アドミッションオフィサー北米地域担当)
河合塾での指導経験を経て米国ではCA・NY・NJ州の補習校・学習塾にて指導。現在はデトロイトりんご会補習授業校講師。代表を務める「米日教育交流協議会」では、日本語・日本文化体験学習「サマーキャンプ in ぎふ」を実施。他に、河合塾北米事務所アドバイザー、名古屋商科大学アドミッションオフィサー北米地域担当。

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