【連載】ママみててね Vol.120「匂いの教育」

2017年11月02日
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匂いの教育

感覚教育の大切さに気がついておられる方は多いと思います。赤ちゃんマッサージや色のコントラストの強いおもちゃを与えて子供の感覚を養うということは、皆さんも実行されているのではないでしょうか。五感は、幼児の知的活動や感受性の基礎となるものですから、すべての感覚をバランスよく刺激してあげることが大切です。ただ、その中で忘れてしまいがちなのが、匂いの教育です。

臭覚は人間の五感の中で唯一、処理器官という原始的な脳に直接つながっている感覚です。他の感覚は複雑な感覚情報を通して脳に行き着きますが、臭覚は人間の本能に関わるあたりに直接送られます。そのため、臭覚は人間が理性でコントロールできない感情に影響します。

人間の脳の発達を見てみると、臭覚器官は胎児の頃からできあがっていて、人間が生まれて生きていくための大切な器官として備わっています。生まれたばかりの赤ちゃんが、目が見えなくても、匂いでお母さんのミルクの場所を探せるというのもそのためです。また、匂いの記憶は「プルースト現象」(特定の香が、その匂いに関連する記憶を呼び覚ます現象)でも説明できるように、幼児の記憶の深いところに刻み込まれていくようです。みかんの匂いで小学校の秋の遠足の風景を思い出したり、洗濯物の匂いでお母さんの手の感触を思い出したりするのもそのためです。

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幼児を見ていて、いろいろなものの匂いを嗅いでいるのに気がつかれたことはありませんか?幼児は大人より優れた臭覚を持っているようで、その時期に脳にダイレクトに情報が伝わる臭覚を刺激することは、子供の脳の発達に良いようです。匂いを意識した教育は、視覚を中心にした本やコンピューターを使った教育では得られない感受性を子供達に与えてくれます。6歳までの子供の感覚が鋭い時期に、お家でも匂い当てゲームをしてみたり、土や花や木などの自然の匂いを嗅いだりするように勧めてみてください。

幼児期は言語も発達する時期ですから、それぞれの匂いに「名前」をつけてあげるのも効果的だと思います。また、「匂い」の経験をたくさんした子には、本の読み聞かせの時などに、「どんな匂いかな?」という声かけをするのもいいと思います。
匂いの教育で、お子さんの感受性の発達を、ぜひ助けてあげてください。

「ママみててね」バックナンバーはこちらから。

<アブラモフ 羊子>
京都生まれの京都育ち、同志社大学卒業。Concordia University 幼児教育学修士。2000年Golden Apple Award Finalist。2001年Kohl/McCormick Early Childhood Teaching Award受賞。現在モンテッソーリ・ランゲージ・アカデミーでDirectorを務める。バイリンガル教育のプロフェショナル。

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