【連載】ママみててね Vol.121「言葉を育てる暮らし方」

2018年01月16日
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言葉を育てる暮らし方

 アメリカで生活をしていて、日本語を話せる子供に育てたいんだけれども、それ以前の子供の言葉の発達自体が遅いんじゃないかと不安になっているお母さん、お父さんたちはたくさんおられると思います。ご家庭で話す言葉が日本語だけの場合も、英語と日本語のミックスだけの場合も、「このまま様子を見ればいいのか」「専門家に相談した方がいいのか」「自分たちの育て方に問題があるのではないか」と悩んでおられるお家も多いと思います。アメリカで小児科のお医者さんに相談しても、二言語で育っているから、まだ年齢が小さいから、とあまり真剣に請け合ってもらえない場合もあります。そんな家庭の方にとっても読みやすい本を見つけましたので、ここで紹介したいと思います。言語聴覚士、中川信子さんの書かれた、「生まれた時から言葉を育てる暮らし方」という本です。

 この本は、子供の視線から見て、「話す」ということはどういうことなのか、ということをわかりやすく説明しています。大人が一生懸命言葉かけをしたり、単語を教えたりしても、いまひとつ身につかないのは、子供自身のなかに言葉を使う「知識」と「経験」と「気持ち」が育っていないからだ、ということです。例えば、ただ、絵を見て、「いぬ」という言葉を教えられた子と、実際、犬を触って、鳴き声を聞いて「いぬ」という言葉を身につけた子とでは、言葉の意味に天と地との違いが出てきます。子供は「知識」と「経験」と「気持ち」が一緒になった時、大人が繰り返して教えなくても自分から言葉を使って「伝えよう」としてくれます。

 近年、うちの学校に3歳で入ってくる子供達の中にも、英語でも日本語でもなく、何を言っているのかわからない子が毎年何人か入園してきます。はっきりものを言える子供の中にも、1語文でしか話せなかったり、テレビや映画のキャッチフレーズだけは、はっきり言えたり、という子供も多いです。さらに、自分の言いたいことだけ言って、相手の言っていることを聞けない、目が合わない、といった子供も多く見かけます。

 この本の中には、3歳になるまでに、親が心がけておかなければいけないこと、また、言葉を育てるための遊び方の例も紹介されています。専門書ではなくて、お母さん、お父さんのために書かれた本ですので、ぜひ手に取ってみてください。

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生まれた時から言葉を育てる暮らし方」中川信子著 保険同人社

「ママみててね」バックナンバーはこちらから。

<アブラモフ 羊子>
京都生まれの京都育ち、同志社大学卒業。Concordia University 幼児教育学修士。2000年Golden Apple Award Finalist。2001年Kohl/McCormick Early Childhood Teaching Award受賞。現在モンテッソーリ・ランゲージ・アカデミーでDirectorを務める。バイリンガル教育のプロフェショナル。

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