今の時代だからこそ笑えるディスり映画【翔んで埼玉】武内英樹監督インタビュー

2019年03月26日
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今の時代だからこそ笑える【翔んで埼玉】武内英樹監督インタビュー

-シカゴは初めてですか?
30年ぶりにシカゴに来ました。全然変わっていないですね。
-観光でこられたんですか?
そうそうアメリカをぐるっと1カ月ぐらい周ってました。その当時高架鉄道をみてアルカポネだとか思ったりしてね。今も変わんないっすね~。いまだにSears tower (現Willis Tower)1位だしね。
-シカゴは30年前のまんまなんですか?
さすがに30年も経っているのだから、激的に変わっているのかなと思っていましたが、その当時はもう完成されていた街だったんですね。
最近アジアの方が中国… こないだも上海・成都に舞台挨拶してきましたが、激的に変わってました。もともと何もなかった場所でしたからここ10年で大きく変化していました。とくに成都とかね、そのスピード感を見ていたから日本もそうですけどここ30年ではあまり変わんないんだなと思いました。
-アメリカはゆっくりなんですかね?
だって成熟しきっていますからね。
-いつAsian pop up Cinemaから話がきましたか?
今年にはいってかな?そのくらいに話が来てました。
-公開したての話題の映画がシカゴで見れるなんてすごくうれしいことです。
おかげさまで、日本で公開後ずっと1位で、ちょっとしたブームになってます。
-予想されていましたか?
ここまではヒットするとはおもわなかったです。
-ヒットするきっかけは?
埼玉県人をディスる話なので、差別につながる話じゃないですか?すごく反発も覚悟して作っていたんですけど、そのディスられる側の埼玉県民の人が一番劇場に足を運んでくださっています。1/4ぐらいが埼玉県民が足を運んで下さってますね。
-すごいですね。
それがやっぱり他の府県の人たちもある特定な地域の人をディスって笑いモノにする映画、いまどき日本は差別もないし、今の時期にこうやって埼玉県民の人は怒らないのかなと一歩引いた形で見守っていたんですけど、蓋を開けみてみたら当の埼玉県民が一番観に来いて、他府県の人達も安心して「声出して笑って観ていいんだ」という流れ劇場内にありました。日本映画は声を出して笑う映画が少ないく、真面目な映画が多かったのかなと思いますから、そういう意味で人々は、映画に笑いを求めて飢えていたのかなって感じました。
-日本人は人の目を伺いながら生活していますかたね。
日本人は気を遣うというか、人を傷つけてはいけないことが浸透しているじゃないですか、その中で笑っていいのかな?て心の中では笑ってもらってますけど、すごく遠慮していて…。当の埼玉県民がゲラゲラ笑って観ているだったら、笑ってみてもいいのかなって?というクチコミで広がり1週2週にたった後、毎週毎週伸びてきているんですよね。
-ひょっとしたら、埼玉県民の人と千葉県民が一緒に観に来ているかもしれませんね。
そう!そういう上映会をしてくれっていう要望がすごく来てまして、その企画は実行しようと思っていますけど、日本で流行っている応援上映というのがあるんですけど、埼玉県民半分、千葉県民半分で「わーわー」いいながら観たらすごく楽しいんじゃないのかなという。日本って本当平和だなってつくづく思います。
今ちょうど日本で、飛んで埼玉が1位で2位がグリーンブックになっていて、両方差別の映画が1位と2位になっている。グリーンブックは実在の話の真面目な真剣な差別の話でセンシティブな感じなんですけど、飛んで埼玉は差別を笑いにしているという、不思議なタイムリーなんでしょうね。グリーンブックはアカデミーを獲ってたり。
-タイムリーな時にシカゴで上映されるんですね。
飛んで埼玉をシカゴの人達はどのように感じるのか楽しみです。シャレにならないかもしれないですね。
-本作品はいつ頃撮影されたのですか?
去年の今ぐらいです。3月から撮影がはじまり、9月に終わりそこから編集して10ケ月で完成しました。
-本作品は日本のカルチャーを凝縮しているかと思います。コスプレとか見せ場が沢山あるかと思いますが、監督から観客に向け伝えたいメッセージ的なことがこめられてますか?
基本はもう一度自分の住んでいる所の足元を見つめ直して、郷土愛について語り合ってもらう、きっかけになればいいかなっていうベースにありつつボーイズラブあり、後は実話、知らない間にじわじわといろんな勢力になんていうか、洗脳されているというのが一つの例えというか、皆さん知らないうちに鵜呑みにしていると知らず知らずのうちに洗脳されることもありますよね?!というこう気お付けましょうね?!ていう警鐘を鳴らしている意味もあります。
-確かに!今の状況はどうなんだろうと思いますね。
アメリカのショッピングモールはどこいっても同じ街になってしまってますね。地域の独自性とかオリジナルティがどんどんなくなっていると思います。日本の方がもっと顕著なんですけど、いい商店街が無くなっていたり、そのことに対しての疑問を持つことも大事なのかなと。本作品はギャグの物語なんですけど、最後はぞわっとする感じにしたいなと思いました。
-今回主人公の二階堂さんを選ばれた理由は?
マンガ原作を読んであのビジュアルができるのは二階堂さんしかいないて思いました。原作がある時、見た目も近くないと原作のファンの人達がこころが離れていくじゃないですか、あのルックとS系たっぷりのサディスティックができる人を男女問わず探していた時に二階堂さんしかハマる人はいないなと思いました。
-百美は、両親が男の子だと思い込んでいる女性だと思ってました。
よく言われますが、百美は男の設定です。日本はLGBT徐々に浸透していますが、原作通りに男性同士でやると、まだまだそこまで追いつていない状態なので、あえて女優さんに男性役をして緩和しているかと思います。一般の人に対する見やすさがあったのではないかと、また原作はボーイズラブの話なので、伊勢谷さんとGACKTさんのキスシーンというのを取り入れ、あっBLBLと再確認して頂きながらというトータルのBL具合のバランスを考えてつくりました。
-摩耶先生からの要望とかありましたか?
全然ないです。全てお任せしますと。逆に怖かったです。
-原作のファンは気になるところだと思います。
先生は、信頼して任せてくれてうれしかったです。先生の世界観を闘志しないといけないという気持ちになり、いい関係性が築けました。映画を見終わった後、先生から「自分もこのように作ったとだろうと感性があいますね」と言ってくださいました。
-30年前に発表された原作が古臭い感じがなかったです。
今輝いてますよね。当時は早すぎたんでしょうね。いま時代が追い付いてきたんでしょうね。今ではLBGTは話題が出るようになって5年ぐらいかな?ここ2~3年だいぶ盛り上がっているですけど、そういった意味でこの本を手にとって、あっ今ピッタリだなと思ったんですね。差別はもうないので、昔僕が若い頃は、千葉県民、埼玉県民が東京に行くとちょっとドキドキしながら行っていたんですけどね。今はもう千葉も埼玉はすごくよくなって、それこそどこに行ったって同じですからね。同じようになって昔みたいに東京にキラキラしたものを感じることが少なくなった今が絶妙のタイミングだったんですね。
-本作品で一番印象に残ったシーンはありますか?
原作は3話しかないので、ほとんどオリジナルで作っています。3/4はオリジナルでストーリーを作っています。原作では千葉は出てこないのですよ。
-そうなんですか?!
千葉と埼玉の戦いは僕が考えたオリジナルなんですよ。僕は千葉県民として、まっ埼玉とは同じ立場じゃないですか。東京、神奈川、千葉、埼玉どっちが上なのかと決着をつけたい欲望があり個人的に千葉県民なので、江戸川をはさんだ流山でバトルをするどんなばかばかしい絵が出来るのだろうと思ってそこを目指して脚本を作っていたので、僕は川辺のシーンが大好きです。
-実際川辺で行われたのですか?
もちろん。あんな人数はいませんけど、トラックも20台ぐらい呼んでね。
-川辺のシーンの対決方法が以外でした。
予期せぬ方向に突然持っていきのがコメディーの醍醐味だと思っているので。
-今後の予定はをお聞かせください。
思わぬヒットだったので、日本のいろいろな他府県から、うちもやってくれと殺到していて、ちょっと続編も考えてみようかなって。上海・成都で上映した時も中国版でやってみないかと言われました。アメリカでもニューヨークとニュージャージーの関係も出来そうですね。ニュージャージーは埼玉のような感じがしますよね。僕は実際住んでいないので、そういうことができる国民感情かはわかりませんが、違う国でやるのも面白いなと思います。
-中国人の方はどんな感じで映画をみていたのですか?
じつは中国の映画祭が日本で公開の一カ月までに上映したので、一番最初に上演しております。そのとき5000人ぐらい観に来ていて、すごいうけていました。そのことが、すごくびっくりしました。なんで中国の人は埼玉のことに興味があるんだろう?とね。今は日本を興味を持つ中国人が多くて、今の東京は中国人だらけなんですよね。銀座とか大勢の人が来ていますよ!本当にいろいろよく知っているんですよね。
-すごいですね。
それがびっくりしちゃった。
そんなに中国の人は日本に興味があるんだなと。もちろん人口の数は多いからね。日本に興味をもっている一部の人でもスゴイ数になっちゃうんですよね。今は日中関係はよくはないんでうけど、文化を通せば関係ないんだなとおもいました。

(Photo Asian pop up Cinema/ 文 Kunie Dohman/ 取材日時2019年3月11日)

「翔んで埼玉」公式ウェブサイト
Asian Pop-Up Cinema

その他のインタビューはこちらから。

「ILLINOIS REPORT」バックナンバーはこちらから。

(武内英樹監督、インタビュー、日本映画、コメディー映画 )

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