【連載】帰国生のための中学・高校選びA to Z 第96回

2019年05月01日
文京女子コラム_650-423

帰国後に備え、早めに日本の学校の見学や体験入学を

 数年間の海外生活を経ると、お子さんには日本の子どもとの違いが生じています。英語力が向上する一方で、日本語力が伸び悩むだけでなく、日本の子どもとは異なった言動がみられることもあります。子どもたちは、平日の多くの時間を学校で過ごすので、海外の子どもたちの風習や文化に順応しやすいのです。
 したがって、帰国後は、日本の学校や日本の子どもたちに違和感を持ち、それがストレスになる場合もあります。海外の学校では当たり前のことがそうでないことが多々あるのです。例えば、帰国した方から、苦労されたこととして、以下のようなことをお聞きしています。

・先生に指名されないのに発言したら叱られた。
・海外では普通に使われている言い回しなのに、間違っていると言われた。
・英語の発音が良すぎて目立ってしまった。
・学校の床の雑巾がけやトイレ掃除が嫌だった。
・給食の際、黙って食事をするのが辛かった。
・トイレが和式のみだったので、下校時まで我慢した。
・エアコンがないので暑くて耐えられない。
・バイオリンなどの弦楽器ができる部活がなかった。
・徒歩や自転車、公共交通機関を使った通学がきつかった。

 このような問題を未然に防ぐためには、まず、一時帰国の際に学校見学をすることをお勧めします。授業がどのように行われているのか、教室や体育館、図書室などの様子はどうか、どんな先生方がおられ、どんな生徒たちがいるのかを、自分の目や耳で感じ、日本の学校の雰囲気を理解することができます。
 また、日本の学校に体験入学することもお勧めします。海外の学校との違い、日本の同年代の子どもたちの言動を、直に感じることのできる良い機会です。短い期間であっても、その学校が自分に合っているのかどうかがわかるでしょう。できれば毎年でも体験入学するのがよいですし、遅くても帰国の前年には体験入学するのが望ましいでしょう。学校体験は、公立校であれば、希望する学校に直接依頼すれば受け入れてくれます。ただし、通学圏内に自宅または親族宅があることが条件となる場合が多いです。私立校での体験入学はあまり例がありませんが、希望校に直接依頼してみてください。

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<執筆者>
丹羽 筆人(名古屋国際中学校・高等学校 アドミッションオフィサー北米地域担当 )
 河合塾での指導経験を経て、米国ではCA・NY・NJ・MI州の補習校・学習塾にて指導。現在はサンディエゴ補習授業校教務主任。代表を務める「米日教育交流協議会」では、日本語・日本文化体験学習「サマーキャンプ in ぎふ」を実施。他に、河合塾北米事務所アドバイザー、名古屋商科大学アドミッションオフィサー北米地域担当。
●お問い合わせ先:E-mail nihs@ujeec.org(名古屋国際中高)

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