【連載コラム】着物と遊ぼう、和に暮らそう。Vol.4

2019年05月28日
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『見えないところのお洒落』

こんにちは。gto yの大藏優子です。皆様お元気ですか?
令和になりましたね。日本ではGWも終わり、新緑の美しい季節になりました。

g to yは来月6月29日に『浴衣 de jazz』というイベントを企てており、ただいまその準備に奔走しております。
このイベント、築百年を超える農家の母屋で、ドレスコードが和装。日本酒の利き酒会に始まり、農家の野菜をふんだんに使ったランチ、ジャズの生演奏あり、浴衣のファッションショーありと盛りだくさんなのです。詳しくはこちらをご覧ください。
ちなみにこのイベントは昨年の夏シカゴの日本領事館でもさせていただきました。

このイベントのフライヤーの麗しいお姉さま方。このコラムのイメージ画像としても使っておりますが、これ実は羽織の裏地なのです。というわけで本日のお題は『羽裏』。 私の興味を惹きつけて止まない羽織の裏地についてのお話しです。

ところで皆さん、羽織の内側ってご覧になったことがありますか?
もう何年も前のことになりますが、私が昔の着物の色柄に魅せられて、骨董市や着物のリサイクルショップなどをうろうろするようになった頃、ある一枚の羽織に出逢います。

羽織表は地味でパッとしませんが、内側が鮮やかで美しい発色の裏地で、思わずはっと息をのみました。それがこのコラムのイメージ画像です。この運命の出逢いから、どんなにつまらない羽織でも、必ず羽裏を見るようになりました。

江戸時代に出された奢侈禁止令。 歴史の授業で習いましたよね。(遠い目)
幕府が贅沢を禁止して倹約を奨励・強制した、あれです。ところが人々はそんな中でもなんとか洒落たものを身に着けたいと思います。そこでそれまでは表に出していた模様や色を裏に使うようになります。こうして羽裏の文化は発展していきます。文化の発展にはいつも歴史がリンクしていますね。

ずいぶん前ですが、『美の壺』(NHK)というテレビ番組で、「羽裏特集」がありました。
その中で、『羽裏には、教養や審美眼などいろいろ想像させられるものがたくさん入っている。羽裏は、自分だけがすてきな物を隠し持っているという楽しみ。けれど、隠してもどこかで見せたい、ぎりぎりのがけっぷち、落ちれば下品になるけれど、このぎりぎりの線が一番美しい。』 とあります。
また、『羽織の裏は見えない、その見えないところに、喜びを秘めるというおもしろさ。秘めるから花なのであって、自分で見せたら野暮。』 この感性にしびれます。表地よりも裏地に高価な生地を使い、派手な絵柄を施すことを『裏勝り』というそうです。
羽裏。日本人の美意識を表していると思いますし、粋とか野暮という感性は私をいつもきゅんとさせるのです。

文・写真/g to y 大藏優子

「着物と遊ぼう、和に暮らそう。」バックナンバーはこちらから。

<筆者 infomation>
福井佐智子
Kujira Japanese art & craft community 代表
シカゴ和風倶楽部、阿波踊りシカゴ美湖連等の活動に参加。
生き物を愛し、捏ねないパンを焼きます。
【website】kujira.weebly.com 
【Instagram】 @kujirarep
【Twitter】@kujirarep

g to y 大藏優子
日々庭仕事をしながら草花と暮らし、着物をほどいて和小物の創作をしています。
世界をきょろきょろ見渡しながら、日本人が持っている美意識や四季を楽しむこと、日々の暮らしを慈しむことを大切にしている二人です。
【Instagram】@gtoy_design
【Facebook page】@gtoy.design

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