【連載】小川夫婦の地球千鳥足 第293回 ~後期高齢者の名前には負けないぞ!~

2020年01月14日
(左)今年ボストンに派遣された高校生たち(右上)カラファテからチャルテンに登った律昭。ホテルの犬が勝手について登った。「デートは地球の裏側で」著書(左下)アコンカグア、4300mの地点で高山病に倒れ、医師のお世話になる彩子

我ら地球千鳥足夫婦の地球放浪中間報告:後期高齢者の名前には負けないぞ!

若者に手を貸す喜び
 アメリカの詩人、メイ・サートンは:「老いて生きることの意味は、若者に手を貸す喜びをもてるようになること。そういう変化と成長の中にこそ人生の『冒険』はあるのだ。」と言う。筆者は母校の鳥取県立米子東高校の高校生アメリカ短期留学をささやかながら支援しており、今年も留学が終わって感想文を送って頂いたので、今回はこの5人のアメリカ短期留学報告を筆者の地球千鳥足に替えさせていただこう。素晴らしい報告だ。

 りささん:2年生でリーダー。アメリカで、授業中の生徒の態度が日本のように受動態ではないことに気づき、ボストンが高齢者や肢体不自由者に優しい街と感じ、日本の文化についてもっと知識を広げたいと思い、自分の思いが伝わった時自信がついたと書いている。緊張して小さくなる自分の反省点を踏まえ、「海外の多様な人々との距離を縮めたい」、「相手の意見を尊重する心が良い関係を築く一歩だ」と非常に重要なことや人生の課題に気づき、留学から多くを、特に「学び」と「気付き」について学び取ったりささん、さすがだ。

 さきさん:残りの4人は1年生。は、「下手でもちゃんと通じるんだ、と自信を持つことが出来た…この研修で、自分の意見を言うこと、間違えることに消極的にならないことを学んだ」と言う。ホント、生きる上で自信は非常に重要だ。筆者は米子東高時代には全く意見が言えなかった。やっと30歳で自己変革し、意見表明が出来るようになった。 Diversityも体験したというさきさん、マザーとのおやつ作りは大変良い体験だった、と。

 ちはるさん:「国連職員になりたい」という素晴らしい夢・希望を持ち、その動機は、「途上国の国づくりに関わりたい」、と。感動した。その夢実現のための行動プランが具体的に述べてあり、「自分で考え行動する人間になりたい」と。そして、「我が挑戦人生の第一歩がボストン留学だった」と、パワフルだ。「自分は諦め体質だった」と、まず反省から始め、アメリカについてすぐの「気づき」と「観察」が大変具体的で、同感しながら読んだ。最後に、「この体験を通して変り得た。自分が主体的になり、諦めない人間になった!」と。また、「将来世界の貧富の差を縮めるため自分1人からでも始めよう!強い意思と勇気を持って世界を変えて行く人間になろうと思う!」と。物凄く大きな達成感を体得したようだ。

 れいかさん:留学の目的を具体的に3つ書き、将来のプランは「海外と日本の架け橋になりたい」と。そのためにこの留学で「自身に積極性を育てたかった!」。この研修の後、「恥ずかしがらずに話せるようになった!」、と、目的を達成した。「将来英語を使う職業につきたい!」、とか、「英語の授業を英語で受けたのが新鮮で、色んな国の人と話せて大変嬉しかった」と、この留学体験を具体的に評価・感謝し、「この貴重な体験はこれから生きていく上で役に立つ素晴らしいものだった!」とお礼を述べて頂いた。

 みわさん:「将来の夢は外交官!」と、しっかり定まり、その「夢を引き寄せるためにこの留学を活かしたい」、「どんな相手も恐れずに会話が出来るよう可能性を拡大したい」、「多民族国家で様々な価値観を持つ人々と世界平和や地球温暖化について議論してみたいが、自己中心の考えではなく相手の立場から物事を考えることが大切だ」と。尤もだ。5人全員とも、和文は勿論のこと、英文もパワフルで素晴らしかった。 (この項彩子)

米寿は世間の退け時か、いや、堂々と生きよう!
 「同窓会に参加したら最長老になってしまった!電車に乗れば前の人が席を譲ってくれる。席を希望している老人に見えるのかな。老人専用の席の前には立たないようにしているのだが、時には離れている場所から来て肩を叩かれることもある。自身、同情を買うほどまだ老齢化していない心算。外見、姿勢や表情も年寄りっぽくないし、服装だってパリッとしている筈なのに。少なくとも10歳以上若い心算でいるのに、なぜだろう、不思議だ!」こぼしたくなる本年だった。2、3年前から病気や怪我で活動が鈍りだし、「旅も終焉に近づいたかも」などと思う時も。だが、85歳で、松葉杖をついてでもアメリカの自動車免許証更新に出かけたくらいだし、地球千鳥足は単独で実行できる良い趣味だから続行、長生きしても人から尊敬を得られるシニアとして堂々と生きよう。(この項律昭)

我ら夫婦の地球放浪中間報告
 自由奔放に夫の米寿(1か月後に88歳、妻はもう少し若いが)まで120か国、海外を約40年にわたって放浪した地球漫歩自悠人と彩の渦輪(Blogペンネーム)夫婦だ。PCや携帯もない頃からの旅で、殆ど宿は予約無し、ぶっつけで、出たとこ勝負だった。支払いに$1000の小切手は珍しがられた頃からだ。回数の多い国はアメリカ、コロラドの松茸狩りと温泉巡りの旅等で8回。1人旅は、妻は39年前、42歳でのインド全土巡りが事始め。夫も42歳で台湾の10日間1人旅、最長の旅は60歳の定年退職時40日間、ヨーロッパ7カ国だった。スコットランドのネス湖まで酔狂で旅をした。別の時だが、汽車とバスで1月のアイスランドは凍てつく寒さだった。中南米も、特に魅せられたアルゼンチンは、アコンカグア登山を含め5回訪問、生涯に残る、ドラマあり過ぎの国である。夫婦で本場のタンゴを見に行き、博物館になっている革命家チェ・ゲバラの実家も訪問。アコンカグア登山では妻、4300mで、高山病でダウンし急遽ヘリコプターで下山。巨大な街路樹並木の街、メンドーサではワインを楽しみ、RC会員ゆえ訪問したコルドバのカマニー氏による別荘招待など、劇的事件の連続であった。夫の行方不明事件もあった。夫、40日間の旅で、チャルテン登山後日本への電話不可能ゆえ連絡が途絶え、妻が日本領事館に助けを求め、領事さんから、「ご主人の旅は6つの大罪の旅だ!」と評された。娘から「お父さんのパスポート取り上げろ」とまで言われた自悠人だが本人は事件だと思っていない。「動き過ぎだった!」と。
 地球千鳥足は、始めた40代では夫婦別々に出かけ、結婚25周年と40周年では別々に自宅を出て、それぞれが地球を半周し、地球の反対側でドッキングした。が、高齢となり近年は一緒に出かけることが多い。さあ、継続として今後も死ぬまで地球千鳥足を続けるぞ!(この項律昭&彩子)

文・写真/小川彩子・律昭
「小川夫婦の地球千鳥足」バックナンバーはこちらから。

筆者プロフィール
<小川律昭(おがわただあき)> 86歳
地球漫歩自悠人。「変化こそわが人生」をモットーとし、「加齢と老化は別」を信条とし、好奇心を武器に世界を駈け巡るアクティブ・シニア。オハイオ州シンシナティと東京、国立市に居所を持つ。在職中はケミカルエンジニア。生きがいはバックパックの旅と油絵。著書は「還暦からのニッポン脱出」「デートは地球の裏側で!夫婦で創る異文化の旅」。

<小川彩子(おがわあやこ)>80歳
教育学博士。グローバル教育者。エッセイスト。30歳の自己変革、50歳過ぎての米国大学院博士過程や英・和文の著書による多文化共生促進活動は泣き笑い挑戦人生。「挑戦に適齢期なし」を信念とし、地球探訪と講演・発表の日々。著書は「Still Waters Run Deep (Part 1) (Part 2)」「突然炎のごとく」「Across the Milky Way: 流るる月も心して」ほか。
【HP】http://ogawaa.web.fc2.com/
【ブログ】http://blog.goo.ne.jp/ogawaa

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