【連載】帰国生のための中学・高校選びA to Z 第103回

2019年11月27日
文京女子コラム_650-423

中学生で帰国する場合の学校選び

日本国内の中学生は9割以上が公立中学校に通学しています。一方で、帰国生は約3割が公立中学校ではなく国立や私立の中学校に通学しています。公立中学校には、帰国後に住所が決まれば必ず入学できます。また、入学試験もありませんので、受験対策も必要ありません。国立や私立の中学校では、一部の国立中学校を除き入学試験がありますので受験対策が必要となります。
では、帰国生の約3割が国立や私立の中学校を選択するのはなぜでしょうか。
公立中学校は、住所地によっては帰国生が一人もいなかったり、自分以外のほとんどの生徒が小学生からずっと一緒だったりすることがあります。元々住んでいた場所に戻るため顔見知りの生徒が多いという場合を除き、特別視されたり、同級生の輪の中に入れなかったりして、疎外感を味わうことがないわけではありません。
一方で、国立中学校や私立中学校には、帰国生を積極的に受け入れたり、英語教育や国際交流に力を入れていたりする学校もあります。さらに、高校や大学への進学指導を熱心に行う学校もあります。中高一貫校の場合は、高校受験をする必要がありません。また、大学付属校や系列校の場合には、大学受験もしなくてよいということもあります。施設や設備も公立中学校に比べ整っている学校も多く、ITC(情報通信技術)教育の充実も目立ちます。このように帰国生の保護者には、国立中学校や私立中学校の方が、お子さんにとって良い教育環境があると考える方が多いためでしょう。
ただし、国立や私立中学校では、先述したように入学試験がありますし、そのハードルが高い場合もあります。また、入学したものの、他の生徒のレベルが高く、授業についていけないというケースもあります。また、自宅からの距離が長かったり、電車やバスの乗り換えが多かったりして、通学の負担が大きいことも考えられます。また、共学ではなく学校生活が楽しくないとか、校風が合わないというようなこともあり得ます。
したがって、国立や私立中学校への入学や編入はもちろんですが、公立中学校への入学や編入を予定している場合でも、お子さんが入った学校に馴染み、楽しく有意義な学校生活を送るために、お子さんや保護者が積極的に学校の情報を収集することが大切です。その際、学校のウェブサイトやパンフレットのみでなく、実際に入学した方の情報もキャッチしましょう。ただし、その方の主観が入りますので、できれば一時帰国の際に学校訪問することをお勧めします。学校側が許せば、体験入学をさせていただけるとより良いでしょう。また、Eメールや電話などで学校側とコンタクトを取ることも大切です。学校の特長や入学試験などについて、より具体的な情報収集ができるだけでなく、学校の受け入れに対する姿勢を感じることもできるからです。

<執筆者>
丹羽 筆人(名古屋国際中学校・高等学校 アドミッションオフィサー北米地域担当 )
河合塾での指導経験を経て、米国ではCA・NY・NJ・MI州の補習校・学習塾にて指導。現在はサンディエゴ補習授業校教務主任。代表を務める「米日教育交流協議会」では、日本語・日本文化体験学習「サマーキャンプ in ぎふ」を実施。他に、河合塾北米事務所アドバイザー。
●お問い合わせ先:E-mail nihs@ujeec.org(名古屋国際中高)

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